投稿 「あうん」と山谷の訪問記       堀田哲一郎

 10月20日の講演会・シンポジウム終了後、その足で東京出張に出向き、合間にパンフレットで紹介された荒川区東日暮里の「あうん」(http://www.awn-net.com)を訪問しました。リサイクルショップで携帯用のDVDプレイヤーを買い、店舗管理者の方に頼み込んで、旧山谷地区のドヤ街を案内していただいきました。行く道でその方の経歴も聞かされました。「あうん」では、一番古くからいる岩本さんという方で、飯場勤め等、いろいろな経験を経て、ここの支援者になったということでした。
まず、台東区と荒川区の境目に位置する泪橋交差点側に寄り、昔ながらの窓の塞がれた簡易宿泊所を見せられました。逃げられないようにとのことのようです。次に日雇い労働者の就職相談や余暇の場である城北労働・福祉センター(http://homepage3.nifty.com/johoku/)の前を通りました。たむろする人々の風貌は、漫画『カマやん』の登場人物によく似ていました。山谷労働者福祉会館(http://www.jca.apc.org/nojukusha/san-ya/)の前の炊き出しに使用する赤く錆び付いたドラム缶や、最近の新装の簡易宿泊所も見せられました。
アーケード街の天井を指して、労働者たちが、子どもにおもちゃを買いにくるときはお客さんとして歓迎するが、雨の日に野宿している者には容赦なく天井を開け、濡れっぱなしにさせる酷い仕打ちをする、と説明されました。近くの炊き出し会場である玉姫公園(http://www.asahi-net.or.jp/~EA8T-MCD/kaihou5.htm)の前も通りました。青いグラウンドシートのテントも見られましたが、ここで野宿ができるのは、警察とも渡り合える強者でないとできないということでした。隅田公園にて下車し、川縁まで歩きました。そこは月例医療相談会の会場でもあるということでした。川縁は煉瓦できれいに舗装されていましたが、かつてはやはりホームレスの人たちが寝泊まりしていて、国土交通省の職員が一斉立ち退きをさせたことがあったということです。ただし私が見たところ、川縁という場所は洪水の被害も甚大であり、居住には適していないのではないかと感じました。そのことを岩本さんに言うと、いい視点だね、と言っていただきました。
町中に交番が多く存在し、暴動鎮圧の重要拠点にも位置づけられたということでした。帰りはJR日暮里駅まで送っていただき、駅近くは昔「青線」地帯だっという説明もありました。とても丁寧に説明していただき、大変よい経験になりました。
ついでに「もやい」の事務所にも行ってみましたが、こちらは残念ながらお休みでした。場所だけはわかりましたので、また機会があったら行ってみたいものです。
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by hinkon-kenkyu | 2007-10-25 13:31 | 投稿 堀田哲一郎  

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