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第2回の御案内

次回の御案内 8月8日(水)、18:00~20:00
鹿児島国際大学、5号館、第5会議室(4階)

報告:
「鹿児島野宿生活者支えあう会」:堀之内洋一
   ‥「支えあう会」の活動と鹿児島のホームレス実態について
②同上 長野千代子‥「Aさんの人生と野宿生活」
③馬頭忠治‥「ホームレス問題と『自立支援』プログラム」について

*以前、案内した報告者とタイトルが変わりました
*オープンな団体です。どなたでも気楽にご参加下さい。予約など不要です。
*問合せは、事務局 馬頭忠治
もしくは、℡ 099-263-0670 (研究室直通)に



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by hinkon-kenkyu | 2007-07-20 11:02 | 第2回考える会 ご案内  

 憲法25条に沿った福祉の充実を!   小川みさ子

○日本の社会保障の現状

 わが国の社会保障は保険制度が中心で、雇用、医療、年金、介護に至るまで強制
加入です。この自己負担にプラス税金が投入されてきたシステムに影がさしはじめ、
多くの国民が安心して歳を重ねることさえできなくなっているうえに、今回の年金騒動
で、国民はさらに不信感を募らせています。経済のグローバル化という世界の潮流の
中で格差は拡大し、自ら命を絶つ国民が毎年3万人を超えています。

 あまりの低賃金で食うや食わずのまま、宿を求めてネットカフェや24時間営業の
店をさまよう若者たちや、働いても働いても生活保護水準でしか暮らせないワーキン
グプアと呼ばれている人たちが増え続け、生活保護所帯と合わせると日本の全世帯の
10分の1以上といわれています。さらに定率減税の廃止による増税も追い討ちをか
け、憲法25条第1項「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を
有する 」はいよいよ空洞化しているといわざるを得ません。格差是正が声高に叫ば
れ、行政も多重債務問題解決の施策に、やっと重い腰を持ち上げたところですが、同
条第2項は「国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の
向上及び増進に努めなければならない」と規定しています。社会福祉などの充実は国
がなすべき義務なのです。

○「野宿生活者支えあう会」の活動

 このような現実を背景に、私は鹿児島市で、たまたま今は持てる者が、持たざる
者、野宿生活を余儀なくされた人たちの自立を支援しようという、「野宿生活者支え
あう会」で活動しています。ホームレス生活者は今後ますます増えると予想されま
すし、またホームレス生活にならないようにするため、ネットカフェ難民とシニア・
ホームレス生活者の実態を把握しておく必要性を感じ、同会メンバーの依頼で、社会
福祉施設、生活保護施設、母子生活支援施設、婦人相談保護施設、DVシェルター
(注参照)、更生保護施設などで生活する人たちの調査をしました。
※ 注 DVはドメスティック・バイオレンス(家庭内暴力)、シュルターは保護施設

 毎週火、木、日のおにぎり配り、生協連合グリーンコープからの野菜、フェアトレード
によるネグロスバナナなど、果物の無償提供に支えられ、月1回、元ホームレス
生活者の自立支援のための料理会も開催しています。また残った野菜や果物を素材
にしたお菓子作りによるお米代稼ぎや衣類集めを続け、この6月には行政に次いで
独自のホームレス生活者の実態調査も行ない、秋にはNP0法人を立ち上げます。

 さらに、メンバーの司法書士、大学教師は、社会福祉士、精神保健福祉士などと共
に、貧困や障がいなどの理由により連帯保証人の引き受け手がなく、賃貸住宅に入
居できない人たちへの連帯保証人の提供と継続的な支援をしていく活動も進めつつ
あります。

○ある高齢ホームレス生活者のケース

 ここで、ある高齢のホームレス生活者への虐待暴行のケースを紹介します。今年
2月末、鹿児島市の繁華街である天文館で、ホームレスのお爺ちゃんが歩けなくなっ
て、荷物を抱えお尻で歩いているという連絡を受け、すぐ駆けつけたのですが、すで
に姿がありませんでした。それから数日たって同一人物らしき人が、公園近くの派出
所に保護されたと、ホームレス生活者からコレクトコールがありました。確認のため
交番に電話すると苦情があり中央公園に運んだとのこと。その数日後、同じ公園で若
者から殴る蹴るの暴行を受けているのを目撃した人から別の派出所に通報があり、
今度はパトカーで中央公園から泉公園へ移されたという連絡がありました。移された
先の泉公園に走ると、雨に濡れ背中を丸くしてパンをかじっている姿を発見。話しか
けても口を開かない状態が数日続き、メンバーで朝夕、人海戦術で見守りましたが、
「寒が戻ってきたので凍死してはいけない!」と、私が出席している鹿児島市議会の
本会議終了後に集合してレスキューを決めました。

 レスキューの日も雨が降っていて早朝、ザビエル教会の人とホームレス卒業の人
が、2週間以上トイレに行っていない衣類を廃棄し、シャワーで体をきれいに洗って
着替えなどを準備。私が駆けつけると、警官3人とメンバーが待っていました。動こ
うとしないおじいちゃんを、私が役所の人間ということにして病院行きを説得。やっ
と首をたてに振ってくれ、メンバーに抱えられ病院へ。その後、病院のソーシャル
ワーカーに相談し、受付を済ませ、市に電話をして生活保護の書類を整えてもらい、
血液検査-心電図-レントゲンと病院の中を一緒に右往左往し、担当医から入院
の許可が出たときは夜更けでした。
 いつも一人ぼっちのそのおじいちゃんは、5、6人が付き添っていることがうれし
かったのか、何度も涙を拭っていました。私が入院保証人になり、ベッドに横たわっ
たのを見届け、家族代わりとしてオムツ運びなどを引き受けることになりました。
こうなるまでに最初の通報から実に2週間近くも経過していました。この間、何度も
通報が行ったのに、警察は、暴行を受けていても、トイレへも行けず下着が濡れ
て汚れていても、歩けなくても、現場から別な公園に移して置いてくるだけ……。
まるで人間をモノ扱いしているような警察の姿勢には驚きました。77歳のこの方は、
幸い入院中に厚生年金があることが分かり、市が大阪の姪を見つけてくれ、大阪
の施設へと引き取られていきました。

○もう一人の高齢ホームレス生活者の例

 次の例は、昨年の9月に日本キリスト教団串木野教会からの電話から始った89歳
のホームレスのお爺ちゃんのレスキューです。JR+タクシーで教会の人に連れられ、
鹿児島市役所着。そのおじいちゃんは、戦時中、片目に武器の破片がささって視力
が落ち、歩きもおぼつかない様子で行き倒れ寸前でした。

 いったいどうしたらいいのかバタバタしながら、「野宿生活者支えあう会」の代表
に息を切らしながら報告。身分証明書などは一切なし。記憶も昔のことは詳しく覚
えていたりするのに、ごく最近のことは分からないという状態でした。関東大震災に
あったこと、海軍だったこと、商売に失敗し身内は妻も子も亡くなって天涯孤独で
あることなどだけが分かりましたが、放浪生活を始めてから20年も経ち、とにかく
もう野たれ死ぬしかない……と生きる気力が失せていました。
 市役所に事情を伝え、さてどうするべきかと悩み、交渉を重ねるうち、市役所側か
ら養護老人ホームを紹介されました。感染症がないという検査証明をもらうため、市
側が出した診察(検査)命令書を持って病院に走り、検査後、入院が許可されました。
 1年以上お風呂に入っていないということで、まずは看護助手に体を洗ってもらい、
着替えを準備し、市役所職員との連携で入院そして入園OK、となりました。
健康診断のための入院手続き、生活保護申請の手続き、養護老人ホーム入所手
続きがアッという間にすすみ、「20年ぶりにダンボールでなく布団で眠れる!天国
か、夢の中にいるようだ」と喜ばれました。
市の迅速かつ心ある対応に感謝!です。
 その後、その89歳のお爺ちゃんを老人ホームに訪ねてショックだったのは、デン
マークやスウェーデンと違い、殺風景な3人部屋に入れられていたことです。そりゃ
路上で毎晩、ねぐらを探すよりははるかにマシかもしれませんが、プライバシーの
保護どころではありません。
 NHKの番組「フリーター漂流」に登場した若者たちのタコ部屋もかなりショックで
したが、養護老人ホームも雑居とは知りませんでした。ここは、憲法25条に沿った
日本の福祉の見直しどころだと思い改善を求めています。また「行政・警察・病院な
どの連携を強化するシステムも構築していかなくては!」と、ますます、私たち支援
グループの活動の重要性を自覚しているところです。  (以上)
              


…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…

(*^o^*)  ♪小川みさ子と仲間たち♪  無所属 草の根市民派
自宅〒891-0175   鹿児島市桜ヶ丘6-20-19魔女庵  
TEL&FAX099-265-3787    携帯090-3016-0074
☆E-mail : ogawa-m@oregano.ocn.ne.jp
☆URL: http://www3.ocn.ne.jp/~inochi http://www.ogawamisako.com/

♪ 魔女の掲示板は、どきどき!わくわく♪あなたの足跡もどうぞ!    
☆ 好評の議会豆知識♪ 掲示板の過去ログ♪ 草の根写真館♪
☆ みさ子関係の本♪ 議員とお金のコーナーも新設! 情報公開♪
♪ 新たにNGO&NPOのコーナーも♪ イベント紹介希望も承ります!

★ ホームレス生活者支援♪ 週3日おにぎり配りのお手伝い募集中!
   他にボランティア、お米、寝袋、衣類など、随時受け付けています。
   特に、ご高齢のホームレスの方をお見かけの方、連絡下さい☆彡
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by hinkon-kenkyu | 2007-07-16 10:27 | 投稿 小川みさ子  

呼びかけ文 ( 連絡先 bato518@r2.dion.ne.jp )

 ここに、貧困な生活を余儀なくされている人びと、さらにはその恐れのある人びとに対するセーフティネットについて考える会への参加を広く呼びかけます。みなさまにも是非、メンバーになっていただき、ともに議論を深め、積極的に社会に対して提言していきたく存じます。
 この「考える会」の呼びかけ人の一人である私(経済学部・馬頭忠治)は、現在、鹿児島野宿生活者支えあう会(NPO法人認証申請中)やNPO法人やどかりサポート鹿児島(準備会)に係わっています。そこでの経験からも、こうした類の市民活動を理論的、政策的に支援していく、学際的でインターミディエイト(中間組織的)な研究団体が必要だと痛感しております。
ちなみに、「野宿生活者支えあう会」は、毎週火、木、日のおにぎり会、月1回の料理会を開催しており、この6月にはホームレス生活者実態調査をしました。また、後者の「やどかりサポート」は、障がい、貧困などの社会生活上の困難をかかえながら、連帯保証人となる人がいないために、賃貸住宅に入居できない人たちへ、連帯保証人の提供と継続的な支援をしていく事業組織で、社会福祉士や精神保健福祉士、司法書士らが中心となって現在、準備しているところです。
さらには、地域の高齢者への総合的な援助の拠点となる地域包括支援センターが市町村直轄で運営されるようになっていることや、その他、障害者自立支援法や「ホームレスの自立の支援等に関する特別措置法」などの動向を見ても、地域における支援センターの設立は、あらゆる領域で官民問わず必要とされるようになっていると判断されます。
 現代の格差社会は、持てるものと持たざる者との格差だけではなく、地域間でも生起し、地方都市の貧困化または貧困都市の誕生は避けようがなくなっています。とりわけ、グローバル化とIT化のなか、金融と情報サービスに携わる専門テクノクラートとマクドナルド・プロレタリアートといったように仕事は二極化し、生産機能と雇用も、海外にオフショア[=移転]され、いまや、ホワイトカラーの仕事であった経理、財務、人事などの間接部門労働もアウトソーシングされ、『フラット化する世界』(トーマス・フリードマン)[=空洞化]となっています。そのため、景気回復がストレートに雇用や消費の増大に結びつくこともなくなりました。こうして、都市の力が総体として衰えるなか、社会が存続し、安定していくには、社会的弱者に限らず、だれもが、退職・転職しても、非正規社員になっても、また、離婚しても、単身であっても、病気になっても、障がいをもつようになっても、さらには、資産がなくとも、そうしたことが貧困と結びつき、アンダークラス化し、また、社会排除されることにならない仕組みが、是非とも必要となっています。
 このように、現代の貧困は、さまざまな要因によって生まれ、持たざるものが固定される傾向にあり、それは、個人的な出来事としても発生します。よって、これまでのように、経済成長を前提に、予定調和的に、事前調整策で救済できるものでもなくなっていると考えられます。周知のように、これまでの社会保障は、雇用、医療、年金、介護にいたるまで全員強制加入の保険制度が中心であり、税金を投入し、かつ保険料の支払と利用の自己負担によって運営する方式ですが、現在、その収支の均衡すら困難となっています。さらに、保険給付は、雇用や年金では、高賃金で長期勤務者ほど給付額が高くなり、少額給付などは自己責任にされるという不公正さもクローズアップされています。この意味で所得の再配分機能そのものが形骸化していると判断されます。また、雇用保険が切れた後の公的扶助は一切ないし、住宅手当もありません。一気に貧困化していきます。Last Resortとしての生活保護がありますが、憲法第25条の生存権を保障していくものとして充分に活用されていないのが現状です。このように社会保障は、予測される貧困に対する救済策を中心にしてきましたが、現在、決して充分なものではないことは明らかになってきています。しかも、先進国では、「小さな政府」どころか、Welfare StateからWorkfare Stateへ、あるいは支援国家へと変質し、“the silent surrender of public responsibility”(Neil Gilbert)が指摘され、公的扶助における国家の責任放棄が問題となっています。地域が主体となって国づくりをするといったスローガンや「就労による自立」が声高に叫ばれるようになっていることがその証左です。『平成18年度版 厚生労働白書』では、国民の相互扶助、助け合いに責任転嫁する姿勢が見え見えです。
 以上、貧困な生活を余儀なくされている人びと、さらにはその恐れのある人びとに対するセーフティネットを市民自らが築いていくことは差し迫った課題です。少なくとも貧困を可視化し、問題点を掘り下げていかなくてはなりません。この「考える会」は、こうした貧困とセーフティネットについて理解を深め、提言していくことを目的とするものです。長い呼びかけ文となりましたが、その準備会を下記の通り、開催したいと思っております。奮ってご参加下さいますよう、ご案内申し上げます。     2007年6月26日   連絡先:事務局 馬頭忠治
               

-記-
 と き:2007年7月4日(水)、18:00~19:30
ところ:鹿児島国際大学、5号館、第5会議室(4階)
テーマ:1.「現代の貧困とセーフティネットを考える会」について
         2.「NPO法人やどかりサポート」の取組みについて(同法人理事による報告)

 ―― ――  -―――  切り取り線  ――――  ―― ―― ――参加申込書
氏      名学 部 学 科メールアドレス

提出先:山田晋(国際文化学部)、堀田哲一郎(福祉社会学部)、馬頭忠治(経済学部)
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by hinkon-kenkyu | 2007-07-15 10:40 | 第1回 呼びかけ文